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 しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
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0番1種ネジ
 筆者が使っているプラスネジ(ナベネジ)は、ねじ頭が小さな0番というネジだ。

 昔の真鍮車輌には、ピカピカのニッケルメッキで頭が丸っこいネジが使われていた。筆者の父はそれを嫌って平たい頭の黒いネジにすべて替えていた。その後、筆者自身も平たい黒ネジを使わなければ気が済まなくなった。今では模型店でも20本の小分けで売られているが、当然単価が高い。

(写真:スペーサーのΦ3.1孔に、頭部径(D)=3 mmの0番1種ネジが収まっている。これがD=3.5mmだとキビシイ)
OER26ボルスタアンカー03

 秋葉原の西川電子部品というネジ専門店ならばある程度の種類と量は入手できるが、逆にM1.2パンタビスのような極小ネジは売ってない。超低頭ネジも売っていなかったが、PCのHDDがSSDに代わりつつある現在ならどうだろう。

 さて、模型店では「S」とか「頭小」という商品名だが、ネジ専門店では通用しない。(そもそも秋葉原では素人の言うことは通用しないのだ・・・)

 ネットが普及してから、これらのネジが「0番ネジ」または「マイクロネジ」と呼ばれる事を知った。0番ネジには頭の大きさで3種類ある。最近よく使うのは0番1種という頭部径(D)が小さいものだ。M2ネジでもD=3 mmしかない。エコーモデルの「S」、IMONの「頭小」はまさにコレである。(黒色処理の違いなのか、両社では表面の艶が微妙に違う)
 0番2種は頭部径が3.5 mmある。0番3種になると頭の厚み(頭部高さ)が1 mmある。大方の真鍮キットに入っているネジは0番2種以上である。

 逆にナベネジよりも頭径が大きいものではバインドネジ、さらに大きいものにトラスネジがある。M3以上のトラスネジならホームセンターでも売っているが、さすがにM2は無い。
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ルーター用ルーマー型ドリルの効用
 模型製作に使われるホビー用のドリルには、ストレート型とルーマー型がある。(六角軸やテーパーシャンクは割愛する)

 ストレートドリルと言えばNACHIがお馴染みだ。模型店でもホームセンターでも売っている。
 小径のルーマーではシャンク径が1 mmの金森ドリルが有名だ。(金森ドリルでは“型”ではなく“形”を使っている)


 ボルスタアンカーのスペーサーを作る時にΦ3.1の孔を開けたことは述べたが、いきなりΦ2やΦ3のドリルを使った訳ではない。アルミ板なのでドリルが喰い込み、ワークが回転して怪我の元である。面倒でも小さな径のドリルから順番に孔を拡大した。写真の左から、Φ1→1.5→2→2.5→3→3.1、と切削量を+0.5 mm(片側で0.25 mm)ずつ増やした。喰い込むことも無くスッと孔あけできた。
ボルスタアンカースペーサー05

 初めのΦ1は切れなくなったドリルの刃先を研ぎ直したもの。すくい角や逃げ角にはそれほど気を配らなかったが、ポンチマークから外れないようチゼルエッジは小さく削っておいた。

 Φ1、1.5、2はシャンク径=2.35 mm(※)のルーター用ルーマー型、Φ2.5、3、3.1は鉄工用ストレートドリル。卓上ミニボール盤でもこのルーマー型を使うとドリルの交換が極めて楽である。2.35 mmを銜えたらドリルの交換は三つ爪チャックを少し開くだけで済む。Φ3からΦ1へ戻す時もチャックの爪の間に挟まることも無い。小径のストレートドリルが爪に挟まってイライラされる方も多いと思う。

 さらにシャンク径=2.35のドリルセットなら刃の長さも大体同じなので、高さ調節もほとんど不要というオマケ付き。

 ちなみに写真のΦ1.5、2は刃長が長めのチタンコーティングされた物。ネットで売っているΦ0.5~2.2の10本セットでいかにも怪しい海外製である。安物ゆえ当然チゼルエッジのシンニングなど皆無だが、いきなりポンチマークに孔あけする訳ではないので問題はない。同じシャンク径=2.35mmにはRELIEFのルーマー型ドリルセットもあるようだが、それよりも刃長があるため適度にしなって具合が良い。

※ シャンク径=2.35 mmは3/32 inch規格。物によって2.34 mmと表記されていることもある。この他にも3.17 mm(1/8 inch)という工業用規格もある。なお、ホームセンターの工具売り場ではシャンク径=3 mmが多いので要注意。
OER2600 ボルスタアンカー(5)
 台車枠と別パーツのボルスタアンカーは、一体表現されている枕バネ(空気バネ)裏側がどうしても厚くなっている。

 これを止める最適な孔の位置はココであろう。平たくて丁度ネジ頭も隠せる。
OER26ボルスタアンカー02

 2600形のボルスタアンカーは前後の台車とも同じ向きだ。すなわち4か所すべて同じパーツが使える。当然台車中心に対して点対称となり、台車中心から6 mmのところでネジ止めとなる。
11ボルスタアンカースペーサー07

 ボルスタアンカーが前後対称の車輌も数多くある。(例:キハ181京急、京成、つくばエクスプレス、阪急、京阪、などなど) 製造年代によるのだろうか? 同じ小田急でも1000形ワイドドア車が前後対称なのはナゼ??

 下写真は床板にネジ孔の位置を現物合わせでマーキングしているところ。上の床板止めネジ孔は移動してある。23ボルスタアンカースペーサー09

 元の位置(ピンク色)には丁度ボルスタアンカー用のネジが来てしまう。
 「では逆方向(台車中心側、黄色)に移せば良かったのでは?」
 ・・・そこにはアングルが無いのだ。orz...

 「床板取付ネジなど無視して、もっと短いスペーサーでも良いのでは?」という声も聞こえそうだが、筆者的には挟むべきスペーサーがボルスタアンカーより短いと、どうしても落ち着かない。

 さて、鉄道車輌の前位後位や四隅(1位~4位)は「位置称呼」と呼ばれる。どちらを前位(1位・2位)にするかは、運転室や優等室・荷物室、便所、料理室、制御回路の引通しを左側とする、などなどの優先順位で決められている。しかし模型車輌の製作段階において実物通りに決めていたのでは訳が分からなくなる。せいぜいレタリングに使う程度だ。
 筆者は四隅の付番ルールを勝手に決めている。勝手と言っても高校1年の数Iで学習した内容を未だに利用しているにすぎない。車輌や編成の方向(今回は「→新宿向き」とした)を決めたら、第1象限から第4象限までが勝手に決まる。この付番方法は生活でも職場でも使っている。おそらく一生忘れないだろう。
OER26ボルスタアンカー04

 黒染めした床板はトビカのトップガードで落ち着かせた(左右で明るさが違うのは照明の関係)。ボルスタアンカーの裏をトップガードで、表を台車と同じホルツのプラサフでグレーに塗装した。床板も塗装してしまうので、黒染め前に号車や車番、ボルスタアンカーの位置番号を刻印しておいた。
OER2600 ボルスタアンカー(4)
 t0.8アルミは床板の余りを使ったので中途半端だが、長さ=19 mm×3枚とした。

 M2ネジ頭を隠すためのΦ3.1孔を開けてから、片刃(※)レールカッティングニンパーでパチンパチンと切り出した。これで真鍮板も真っ直ぐに切れる。これもH5師匠に教えて頂いた。

 表側の切断面は美しいが、裏側はどうしても潰れるためヤスリで整える必要がある。このレールカッティングニッパーは、既にIMONの在庫表には無い…。同じ商品は刃先がフラットのプラスチック用ニッパーである。
ボルスタアンカースペーサー06

※プラスチック用ニッパーの片刃についてはコチラを参考に。大まかに言うと「上の切れ刃が“包丁”、下の切れない刃が“まな板”」である。ただしあくまでもプラスチック用ニッパーの話。事実、レールカッティングニッパーもプラスチック用であった。売り場にもよるが、電工に使われる金属線用のニッパーは両刃と片刃の説明が異なるので注意されたい。

 24個のスペーサーが全て同じだったら楽勝なのだが、場所によってボルスタアンカー用の孔の位置が2種類生じる羽目となった。
ボルスタアンカースペーサー08


 「なんでやねん!」

 これも通しのアングルが無いためだ。

(つづく)
OER2600 ボルスタアンカー(3)
 t0.5とt0.8のボルスタアンカースペーサーを切り出した。

 アングルが低い場合は薄いスペーサーを使う。エッチングプレート(t0.5)の余白があったので、ミニサーキュラソウ(旧製品)で5 mm幅に切り出した。小物も使えるようスリットの小さな天板に加工して、左側にはガイドを設けてある。丸鋸刃は超硬に替えてあるので真鍮板もサクサク切れる。指で押していくと最後は怪我をするので、必ず木材を使って押し切る。ミニサーキュラソウはもっと普及しても良い工具だと思う。旧製品ならオークションでも数千円で落札できる。
ボルスタアンカースペーサー02

 幅は丁度5 mmだが、道中が長いと僅かにカーブしてしまうのはサーキュラソウの宿命か。何本もの帯材を切り出す場合、金属板を裏表反転させて誤差を吸収さるのはH5師匠からの直伝。
ボルスタアンカースペーサー03

 標準のt0.8は床板に用いたアルミ板の余白から切り出した。真鍮に比べてアルミは粘っこい。鋸刃にまとわり付いてコバを荒らしバリも生じる。切削油をチョコンと付ける、それだけで大幅に改善される。
ボルスタアンカースペーサー01

 切り出した帯材はケガキを楽にするためサッと黒染めを施した。アルミは表面が荒れて艶消しになったが、結局見えない所に使うので無問題である。
(左=t0.5真鍮、右=t0.8アルミ)
ボルスタアンカースペーサー04

 これらの帯材に必要な孔を開けてから所定の長さに切断する。

(つづく)
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