fc2ブログ
しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
202205<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>202207
ナットいろいろ(2)
 現在、模型店で最も安定供給されているであろう、エコーモデルとモデルズIMONのナットを比較してみる。

 その前に、ナットの寸法はネジの呼び(d)以外にも対辺(S:平径、二面幅とも)と高さ(m:厚さとも)などが決められている。ちなみに対角距離(e)は対辺(S)の約1.15倍(2/√3)で算出できる。中学生でも解けるので一度紙に描いてみてほしい。
 e = S×2÷√3

 まずはエコーモデルの細密ナット。比較用として同社のM2用も置いた。見慣れたサイズだが、こうして並べると大きく感じる。
ナット02-2

 M1~M1.4用はどれも共通仕様で作られているらしい。
・すべて対辺(S=3.0)、高さ(m=1.2)であった。
・1種ナットのように表裏があり、面取り側と非面取り側が存在する。
ナット03

また、M1.2以上は黒光りしているが、M1用だけは表面が煤けている(←いさみやの黒染め液に近い)ので黒染め方法が違うようだ。


 次にIMONのナット。M1用(PA4105)とM1.2用(PA4003)は商品分類上パンタビス用らしく、旧フクシマを引き継いでいるとのことだ。
ナット04

 エコーモデル製とは異なり、M1、M1.2、M1.4用のいずれも同一寸法ではない。
・M1用は他に比べてひと回り小さく、2種または3種のように両面とも面取りされている。
・M1.2とM1.4用は対辺(S=3.0)が同じでも、M1.4は面取りされていない(※)。
ナット05
面取りなしの規格もJISの六角低ナットの中にあるらしい。ただ、M1.4のような細密ビス用にもあるかどうかは不明。

・さらに、M1.2とM1.4用では厚さが異なる。M1.4用は高さ(m=1.0)が低い。
ナット06


 結論として、IMONのM1.4用が一番割安で融通が効きそうだ。値段も20個入りで110円(2022年6月現在)だった。六角ジョイントへの利用を考えてもM1.4用であればモーターの軸径がφ2.0とφ1.5の両者に対応できる。中にはφ1.0のコアレスモーターもあるが、そのためにわざわざエコーモデルのM1用を買わなくても細密パイプ等でアダプターを作れば良い
 IMONのナットが入手しづらいという方は、エコーモデルの細密ナットが良い。どれも対辺が3.0なのも都合が良い。


 高効率な3条ウォームギヤを使う場合、当たり前だがウォームが3条ゆえ歯数比が小さくなる(1:1に近づく)。前回記事のゆうえん氏のコメントにもあるように、低回転数でトルクのある(コアレス)モーターを選びたい。先のワールド工芸のコアレスモーター1020は、無負荷回転数が約12 Vで約15,000 r.p.m.とのことだ。これでも回転数は高い

 ところで、、、いつも思うのだが、モーターの諸元表が無いのに、強いだの弱いだの、早いだの遅いだのだけで売ったり買ったりしている模型業界っていったい・・・。
 筆者に言わせれば、用法用量やTmax、t1/2、AUCも判らずに薬剤を投与(または服用)するようなものなのだ。

(追記)
・・・と偉そうに書いてはいるが、御存知のとおり筆者はモーターの専門家でもなければ工学の専門家でもない。よってモーターの諸元表や性能線図の読み方にも長けてはいない。いつも参考にしているのは「最大電圧、定格電圧、無負荷回転数、起動トルク、起動電流」くらいだ。
 タイムリーにもBrass_solder氏のブログに稲葉氏がコメントされている。筆者のような素人には大変有難い。
スポンサーサイト



ナットいろいろ(1)
 何だか月イチの更新になってしまった・・・。

 さて、HOの世界でもスムーズに逆駆動できる3条ウォームギヤ樹脂製六角ジョイントを組み合わせた高効率な伝達機構が賑わっており、続々と装着例や換装作業が報告されている。
I田 氏
コンちゃん 氏
Brass_solder 氏
ゆうえん・こうじ 氏

 筆者もウォームとギヤボックスのセットを早々に分けて頂いてはいたのだが、手付かずのまま時間だけが過ぎてしまった。

 そんな中、久しぶりの“パーツの比較”である。

 樹脂製の六角ジョイントには角を落としたM1.4のナット(対辺=3 mm)が使われる。あいにく筆者はM1.4ナットの手持ちが無く、たまたまホームセンターで買った真鍮製のM1.7ナットがあったので、対辺を測定したところ3 mmであった。
ナット07

 さすがに5個入りでは割高だ。そこで模型用を買ってみた。こういう時、エコーモデルモデルズIMONはネジ類まで揃えてくれているのが非常に有難い。M1、M1.2、M1.4用のナットを2社とも買って比較してみた。
ナット01

 結論から言えば、モデルズIMONの1 mmナット(S=2.45)以外はすべて対辺が3 mmだった

(つづく)

<ナットの豆知識>
 いろいろな物を分解するのが好きなのは、筆者だけではないだろう。するとナットにもいくつか種類があることに気づく。ナットも工業製品なのでJISやISOで規格が定められている。特によく見かける六角ナットには、1種(片側しか面取りされていない)、2種(両面とも面取りされている)、3種(薄型で両面とも面取りされている)、などがある。
 また六角ナットの寸法は、d(ネジの呼び)、S(対辺、平径、二面幅)、m(高さ、厚さ)などで表される。普段使われるM2のナットならば、d=2 mm、S(対辺)=4.0 mm、m(高さ)=1.6 mm(薄型の3種はm1=1.2 mm)とされている。
 ただ、工業製品の多くはM2以上なので微細ネジ用のナットにも規格が存在するかは知らない。一応M1やM1.4用などの製品もあることはあるようだ。
チマチマとHO用Low-D車輪
 年末からの新型コロナ患者の増加と春の花粉症が重なり、仕事の量も一気に増した。頻繁な消毒や防護はもちろん、自宅療養者への薬の配達も多くなった。いつも以上に神経を使っていたので、帰宅後も細かな作業をする気持ちの余裕など無く、夕飯を食べて風呂に入って寝るという日々が続いていた。こればかりは自宅兼職場という人が羨ましい。

 4月後半からやっと花粉症患者も落ち着いてきた。このゴールデンウイークも県の発熱外来応需に協力して、半日程度店を開けている。もちろん患者の来店は期待していない。
 年末年始同様、控室で軽工作をしながら暇をつぶしている。会社の仕事の息抜き程度に・・・。患者が来たらすぐ調剤をしなければならず塗装は出来ない。今はチマチマとHO用Low-D車輪をいじっている。一軸ずつ旋盤にセットして軸端と踏面~フィレットを研磨するという地味な作業だが、これだけでも工作へのモチベーションが増してきた。毎日のように重たい旋盤を車に積んで自宅と店を往復している。

 軸長は24.5 mm(KTM・エンドウなど)と、25 mm(日光など)の2種類あり、仕上がった車輪は各々100軸ずつになった。


 100軸と言ってもボギー車なら25輌分、2軸車なら50輌分にしかならない。注文が入れば必要数研磨するが、普段はのんびりと作業をしている。

 在庫はまだまだある。
トグルスイッチのレバーを直す
 台所のシンクにある蛍光灯のトグルスイッチだが、プラ製のレバーが折れてしまった。数年前にも折れた。その時は収縮チューブで応急処置をしていた。トグルスイッチにはロングレバーもあるようだが、ここは自分で直したい。

 プラ製のレバーを外してボスの径を測るとφ2.5だった。ボスがφ2.0やφ3.0なら市販の真鍮パイプを被せるだけで済むのだが・・・。

 そこで外径4.0の真鍮棒に内径2.5の穴を掘ることにした。

 約30 mmに切ったφ4真鍮棒を旋盤にセットして、センタードリルとφ2.5ドリルで8 mmほど掘った。
スイッチレバー (1)

 ボスが太いのかドリルが細いのか、ボスに当ててみても微妙に嵌らない。そのため内径を拡げるのだが、穴が細すぎて中ぐりバイトが使えない。こういう場合エンドミルで中ぐりすることがある。ただしあまり深い穴には使えない。良いか悪いかは判らないがコチラの旋盤工の方もエンドミルを使っているので、知っておいて損はない方法なのだろう。


 筆者は二枚刃の向きをほぼ水平にして、ほんの少し手前に向くよう角度をつけている。こういう作業には高さ調節が簡単にできるQCTPの存在が本当に有難い。
スイッチレバー (2)

 ボスに被せられることを確認したら反対側を削って所定の長さとした。ついでに外径を削って見栄えを良くした。
スイッチレバー (3)

 下が折れたプラ製のレバー、上が真鍮製のレバー。外径削りの跡が途中に残っているのは前後差し替えて削ったため。本来なら長いままのワークで一気に外径を削るのだろうが、どうでも良い部品なのでこれで妥協した。
スイッチレバー (4)

 トグルスイッチのボスには透明ゴム系ボンドで接着した。
スイッチレバー (5)

 使い続けて20年近くになるが、リフォームまでは頑張ってもらいたい。
スイッチレバー (6)


 卓上ミニ旋盤とは言え、こういう工作を難なく出来てしまうのは有難い。あとQCTPも必需品だ。

 この程度の工作ならKS-200で十分だ。KS-200の横送り台にはアリ溝の他にM6のネジ穴があるので、ここにQCTPを直付け出来る。ここら辺の使い勝手はML-210より優れていると感じる。
L5コンプレッサーのフィルター
 塗装用のコンプレッサーには、クレオスのL5を10年位前から使っている。静粛性にも定評があり、連続使用が可能なため塗装作業中はつけっぱなしにできる。ただ、最大圧力=0.12MPa、定格圧力=0.1MPaとやや低めだ。



 このようにプラモデル界ではファーストチョイス的な機種だが、フィルターの劣化が指摘されている。いずれの報告でも塗料ミストによる汚れよりもウレタンスポンジの劣化が問題となっている。鉄道模型のモデラーならば、「あぁ、あれか…」と御馴染みの現象だ。

 そこで、ウチもそろそろかと思い、フィルターカバーを開けてみた。

L5-02.jpg

 まだまだ大丈夫なようだ。

 金属工作はハンダ付けと塗装作業が分れている。そのためか、稼働頻度はあまり多い方ではない。そこが工作と塗装を並行して行うプラモデル工作とは異なるところだろう。

 いずれの報告を見ても、構造的に煙突のような吸気口付近しか汚れないようだ。純正品は高いため百均のスポンジに交換した人もいる。

 たまに確認してボロボロになりそうなら、ヘタらないスポンジにでも交換しよう。当然、黄色いスポンジは避けたい。

 ちなみに、今はもっと圧力の高コンプレッサーに機種変更しているので、L5は予備的な存在になってしまった。
copyright © 2022 Powered By FC2ブログ allrights reserved.