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スポーク輪芯の掃除

スポーク輪芯の車輪が好きだ。メカニカルで何となく古くさいが、シルエットが抜けると足元が軽快に感じる。

模型のスポーク輪芯は機関車用・客貨車用ともダイカスト製が多く見られる。下回りなので判りづらいが、成型時のバリが結構残っている。このバリの除去までメーカーの仕事にしていては価格も跳ね上がってしまう。またバリの欠片(かけら)でショートする可能性もある、取り除いておいた方が安心だ。

これはΦ21.5mmの動輪、おそらくKTMのC51用だと思う、見ての通りバリが多い。テカテカのメッキに時代を感じる。
スポーク掃除 01


これが道具類。甲丸ヤスリの他に、分厚い本と孔を開けた蒲鉾板、白い厚紙。

作業台の高さを胸元付近まで上げると姿勢的にも楽だ。これは糸鋸作業にも言える。時計修理のように机の天板ごと上げなくても広辞苑くらいのスペースで十分だ。あいにく話題のフロイス盤は無いので、分厚い本の上で作業した。
スポーク掃除 02

車輪は意外と持ちにくい。たまたま別の用事で蒲鉾板に孔を開けたものがあった。丁度いい具合にΦ21.5動輪が嵌まってフランジで止まった。今回のミソとなる白い厚紙には車軸の逃げを切っておいた。
スポーク掃除 03

実際の作業は、蒲鉾板に動輪を嵌めて厚紙を差し込み、その上から細いヤスリでバリを削り取る。
スポーク掃除 04

フランジを持ちたい時はゴム手袋をはめると痛くない
スポーク掃除 05

もちろん、お得意のミニルーターでも出来た、フットスイッチは必須だ。
スポーク掃除 06

細かい所の作業には、このくらい先端の尖ったダイヤモンドビットが使い易い。
スポーク掃除 07

中央付近のスポークが集まった部分は、甲丸ヤスリでも届かない。
スポーク掃除 08

グラインダーで薄く削ったヤスリを使った。
スポーク掃除 09

先端を折ってしまった甲丸ヤスリを再利用した。ある程度の幅があって折れにくく、まさに“痒い所に手が届く”愛用の1本だ。普通の甲丸ヤスリと比較すると、こんなにも厚みが違う。
スポーク掃除 10

かなりキレイになった。
スポーク掃除 11


さて、白い厚紙を挟む位置だが、近くが良いかと思いきや、掃除する側から遠い方(下の方)が光が回って見やすい。
スポーク掃除 12

厚紙を近く(上の方)にすると影が出来て見えにくくなってしまう。
スポーク掃除 13

ギア付きの動輪なら、ギアとヤスリを痛めないためにもココが良いと思う。
スポーク掃除 14

ちなみに、白い厚紙を敷かないとゴチャゴチャして見えにくい。白い厚紙には光を回してシルエットにする効果と、背景を消す効果があることが判った。
スポーク掃除 15

最後に、裏面の掃除はキサゲ刷毛を使うと楽だ。
スポーク掃除 16

掃除の前と後。こんな具合にサッパリした。
スポーク掃除 17
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シロッコファンを用いた塗装ブースの自作(6)

室内換気用の塩ビ管チーズにカップ麺の容器を嵌めていたが、丁度良いサイズの(安価な)蓋があれば嬉しい。

軟膏瓶や100均の樹脂製容器を探していたが、やっと見つかった。

ダイソーのネジ式パック170mL(2個入り、1個=50円!)、Φ65塩ビ管チーズの内径が76mm、ネジ蓋のすぐ下も76mm程度と実に具合が良い。
塗装ブース (28)

塩ビ管のサイズは内径・外径ともその呼び径ピッタリではない。しかしすべてこの基準値内で作らているのが工業製品の良い点だ。
塗装ブース (24-2)

材質は私の嫌いなポリプロピレンだ・・・。円筒形のそれもテーパーが付いたところではキレイに切れないし、見えない所とはいえ、割れる可能性がある。これを輪切りにするためPカッターを使ったが、替刃のみをかまぼこ板(約10mm厚)にネジ止めして回転防止の釘を打った。これで一定の高さに切れ込みを入れられる。
塗装ブース (29)

最後は普通のカッターで楽に切り落とせた。肉薄の部分だけに刃が入るため乱れることもない。
塗装ブース (30)

塩ビ管チーズの縁に両面テープを巻いて輪切りの容器をはめ込み、さらに周囲を強力テープで補強した。
塗装ブース (31)

塩ビ管どうしなら塩ビ管用接着剤で接合できるが、ポリプロピレンはどうにもくっつかない。両面テープがベストか?と訊かれても判らないが、今のところ付いている。(この両面テープ、ベースがフィルムなので紙のように指では切れないし、粘着力もやたら強くて使いづらいと思っていたが、こんなところで日の目を見るとは・・・。どこの100均かは忘れたが、何年経っても粘着力が落ちず逆に剥がしづらくなる。)

臭気の漏れもないようだ。
塗装ブース (32)

シロッコファンの排気力に負けないようカップ麺の容器をギュッと押し込まなければならなかったが、ネジ式の蓋は1~2回転で付け外しができる。

めでたし、めでたし。

<完>

シロッコファンを用いた塗装ブースの自作(5)

ベース板にシロッコファンとダクトを付けた。あとは飛散防止用フードを付ければ完成だ。

半透明の衣装ケースが採光面で優れている。ただ、ポリプロピレンの加工が面倒なのと、内部が台形という点が好きになれない。真四角が好きな私としては、使い慣れた?段ボールの元箱を使ってみた。

シロッコファンが入っていた元箱は300mm×340mmほどある。奥行きはダイソーの回転テーブル(Φ25cm)が丁度入る程度。

ファン取付側に230mm×230mmの穴を開けて切断面をテープで補強した。ファン本体とは隙間が無い程度に養生テープで留めただけだ。
塗装ブース (22)

ダイソーのカタログ・メニュースタンド(大)を置き、20m級の車体を乗せても十分なスペースが取れた。
塗装ブース (23)

缶スプレーやエアブラシで試し吹きをしても、フードやダクトの接続部分からシンナー臭が漏れ出している気配はない。部屋にもニオイがこもらない。コレで行けそうだ。


段ボール箱が迫り出していたのでは作業が出来ない、メラミンボードでスペースを拡張した。
塗装ブース (26)



机側は小さなCクランプで固定した。反対側はM6六角穴付き止めネジ(いわゆるイモネジ)とアングルで支えとした。簡単に取り外せるよう1カ所だけM6トラスネジを使い、他はダボ同様に差し込んであるだけ。
塗装ブース (27)

これで天気やニオイ、腰痛も気にせず塗装ができる(と思う・・・)。


<箸休め>
「すぐ使える状態」、蒸機ならば“Hot”な状態とでも言おうか・・。

塗装ブースやエアブラシ、旋盤や半田づけ、エッチング加工にしても、すぐに道具・工具・溶剤や薬品類を使えて、すぐに工作が出来る環境が望ましいと思っている。何か工作を始める時、いちいち箱から道具を出してセッティングして・・・となると、時間もかかるし何よりヤル気がそれてしまう。そして折角の道具も箱に入れっぱなしとなる。
御目当ての道具を買った時は「これで俺も△△が上手く出来る!(ようになる筈だ)」とヤル気満々だったが・・・、
 ↓
あまり使わないから腕も上達しない。
 ↓
上手く出来ないからあまり作らない(塗らない)。
 ↓
作らない(塗らない)からあまり道具も使わない。
 ↓
道具を使わないから、さらに腕も上達しない。

という負のスパイラルに陥り、その工作に対して苦手意識を持つようになってしまう。「半田付けが苦手」「塗装が苦手」というモデラーの何と多いことか。
※だからといって、筆者が半田付けや塗装が得意だ、と述べている訳ではない。

すぐ使えるからと言って、机や部屋が散らかっているのは良いのか?と問われれば、これも良くない。工作場所が散らかっていると道具だけでなく、ビスや肝心一点物のパーツまで行方不明になる。

整理整頓が大事だと判ってはいるが・・・反省、反省。

シロッコファンを用いた塗装ブースの自作(4)

シロッコファンの風量は予想以上に強かった!

WEB上の自作ブースを参考に240サイズを選んだが、風量が175m3/hもあり部屋の換気扇では吸い込みきれなかった。
塗装ブース (19-2)

もう一回り小さい205サイズとか、180サイズでも良いのかもしれない・・・。
(今後、塗装ブースを制作される方は参考に)


換気扇の吸い込み口周囲を段ボールで塞ぎ、牛乳パックダクトとの隙間を養生テープで目張りした。

すると、今度は室内の換気が出来なくなってしまう(塗装ブース経由になる)。

ダクトの途中にΦ75Φ65用の塩ビ チーズを入れてみた。
塗装ブース (24)


上部はBIGサイズのカップが具合よく嵌まったので、周囲を養生テープで留めただけである。
下部は牛乳パックダクトの方が大きかった。切れ込みを入れ、強力なテープでチーズに固定した。


これだけではチーズの穴から排気が出てしまう。
(なぜこの形を“チーズ”と呼ぶのか、私は知らない・・・)

蓋やら弁やらを考えたが、結局、普通サイズのカップヌードルがこれまた具合よく嵌まった。
塗装ブース (25)

まさに、カップヌードルさまさまである。


・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜


さて、バッフルにはダイソーのコルクカラーボード(t=5mm)を□205mmに切り出して、ファンカバーの突起に両面テープで固定した。周囲には10~15mmの隙間がある。
塗装ブース (20)

ここは試し吹きや塗装でかなり汚れる、また背景の色を変えられるよう、紙などを貼り付けられる素材にしておこうという魂胆だ。

このコルクカラーボード、スチレンボード(2mm×2枚)とコルク(1mm)が貼り合わせてあり、とても軽いがシロッコファンを回しても変形することもなかった。表面がコルクなので、溶剤が付いてもすぐには溶けないと考えた。

今後割れたり汚れたりしたら、丈夫な素材に交換する。試作用に穴を開けたMDF材が残っている。


(もう少し、つづく)

シロッコファンを用いた塗装ブースの自作(3)

排気ダクトを、何とか安価に出来ないものか・・・ダクトの代わりになるもの・・・

おぉ、牛乳パックなら丈夫だし、何よりタダだ!

早速作ってみた。
塗装ブース (17)

しかし、一辺=70mmを丸くしても円周=280mm=Φ88程度、吹き出し口はΦ100(円周=314mm)、
微妙に足りない...orz


Φ100とΦ88をつなぐアダプターが必要だ。

塩ビ管用の既製品はバカ高いので、PETボトル、ロート、植木鉢、いろいろ試したが、

改めてΦ100mmが結構デカいことに思い知らされた。


そんな中、カップヌードルのBIGサイズが、丁度Φ100だった!
おまけにフランジも付いている!!
紙製だから加工も簡単で溶けることもない!!
塗装ブース (4)


Φ100用の吹き出し口に当ててみたらピッタリだった。

吹き出し口を外して、ベース板にシロッコファンとカップを直接つないだらどうか?

ファンの排気口は四角、カップは丸、あまり良いとは言えないが、密着させれば何とかなりそうだ。


メラミン化粧板(t=9)にΦ100の孔を開け、底を切り取ったカップをはめ込み、その上にシロッコファンを置いてみた。
塗装ブース (10)


スイッチを入れると、カップからビュービュー風が出てきた!

ファン本体とベース板を密着させるため、5カ所でビス止めにしてみた。
塗装ブース (13)


隙間風があったので、シロッコファンとベース板の隙間をパッキンで塞いだ。
パッキンにはセリアのフェルトクッション(A4サイズ、2mm厚、粘着テープ付き)を2枚重ねて使った。
塗装ブース (14)

はじめはシロッコファンと同じ形に切り抜いてみた。

周囲の幅が不足したので、次は大きく切り抜いた。
塗装ブース (15)

パッキンのビス孔は十字に切れ込みを入れただけ。
孔の位置が合っていることを確認して、パッキンをシロッコファン側に貼り付けた。
塗装ブース (16)


隙間風が漏れないようギュッと密着させたい。
木ネジでは抜けてしまうので、ベース板の孔を貫通してトラスネジ(M3)と蝶ナットで固定した。
塗装ブース (21)

先ほど作っておいた牛乳パックのダクトをカップに差し込む。
塗装ブース (18)


排気用の換気扇と高さを揃えて、養生テープで仮止めした。
塗装ブース (19)


これで上手くいけば、塗装ブースと室内の換気が両立できてバンバンザイなのだが・・・。

(つづく)

シロッコファンを用いた塗装ブースの自作(2)

プラモ制作サイトではいくつかの衣装ケースを用いた自作例が報告されている。

手頃な大きさの衣装ケースを買ってはいたが、ポリプロピレンの加工は意外と面倒である。
おまけにシロッコファン本体よりも、付属のバッフル状パネル(□310mm)が想像以上に大きかった。

改めて小さいサイズのシロッコファンを買い直そうとも思ったが、今ある240サイズで取りあえず作ってみることにした。


高須産業製は、丁度いい具合にファンカバーで塞がれておりパネル取付用の足まであった。
これを利用してバッフルを付ければイケるのでは…と思い、ブース本体は後で考えることにした。
(いざとなったら段ボールの元箱を使えば良い)

塗装ブース (3-2)


下方排気と言っても、工作台に孔を開けるわけにもいかない。
試作用としてダイソーのMDFボード(t=6mm)にサークルカッターでΦ100の孔を開けた。
塗装ブース (5)

この上にファン本体を直に置くため、下辺のフランジ部分をPカッターで切り落とした。
塗装ブース (6)

糸鋸にプラ用の鋸刃では粘って全然切れない、Pカッターの方がはるかに楽だ。
塗装ブース (7)

多少段差はあるものの、これだけでもいけそうな気がした。
塗装ブース (8)

よく見るとあちこちに穴や隙間があるので、テープで目張りした。
塗装ブース (9)

ファンカバー周囲を木工用ボンドでHゴム状にシーリングした。
接着する訳ではない、隙間が埋まれば良い。
塗装ブース (11)

木工用ボンドよりも手芸用のボンドの方が細くて使いやすい。タミヤ クラフトボンドはさらに細い。
成分はどれも酢酸ビニル樹脂(PVA:ポリビニルアセテート)である。

これでダクトを付ければ、残りはブースだけなのだが・・・
下の排気口まで50cmもないのに、最低1mもあるアルミのフレキダクトを使うのは気が引ける。


さて、どうしたものか・・・

(つづく)

シロッコファンを用いた塗装ブースの自作(1)

今までは、床面に近い換気扇に段ボールを被せて簡易塗装ブースとしていたが、屈んだ姿勢での作業が腰痛の原因になってきた。
そこで、キチンとした塗装ブースを作ろうと、思い切ってシロッコファンを買ってみた。


今回自作した目的は以下の通り、

1)とにかく椅子に座って作業したい!
2)シロッコファンの排気能力を知りたい!
3)バッフルの効果を知りたい!

ついでに、自分で設計出来るのだから、
4)既存の床面付近の換気扇を使って屋外に排気したい。
5)広いとは言えない工作部屋なので配管もコンパクトにまとめたい。
6)今後も交換できるように分割可能な構造としたい。


そこで、下図のように3分割式としてみた。

新塗装ブース


さて、自作ブースのシロッコファンは240サイズ(※)が多く、特にPanasonic製の使用例が多かった。
今回はバッフルの効果を知りたかったので、初めからバッフル状になっている高須産業 TK-240DXを買ってみた。
(※240サイズとは、天井開口部の寸法のこと)

塗装ブース (2)

意外と大きい!
塗装ブース (1)

とりあえず分解してみた。
シロッコファンの径はφ150だ。
塗装ブース (3)

埋め込み寸法は□240mmだが、バッフル状パネルの大きさが□310mmもある。
これに衣装ケースをつけたら巨大なブースになってしまう。

さてさて、どうしたものか・・・。

(つづく)

ダイソーの「カタログ・メニュースタンド(大)」が使える話

手持ち塗装だと、知らない間に触れてしまったり、角度によっては塗りづらい箇所もある。
特に20m級の箱物は道中が長いので車輌を置ける台があれば楽だが、キチンと保持できていないと転がりやすい。プロの塗装屋は金網の上で塗るらしいが、自分にはその習慣が無い。

そのような経験から、塗装台を自作してみたり適当なブックエンドやらをアレコレ探し求めてはいるが、“持っても置いても塗りづらい場所”というのが存在する。

「手に持つ柔軟さと、台に置く安定感」
これらを何とか両立出来ないものかと思案していたところ、意外な商品が役に立った。

ダイソーの「カタログ・メニュースタンド(大)」である。
塗装台01

素材はスチロール樹脂。
塗装台02

実際のサイズはこのくらい。
塗装台03

これと、ダイソーの「回転テーブル」の組み合わせで今は落ち着いている。

真鍮車体を乗せてもグラつかない。
塗装台04

適度な弾力性があり、幅=25-40mmがHOには絶妙なサイズである。
塗装台05

もちろん、使う時はこんな感じとなる。
塗装台06

高さ=140が正面の吹き付けにも丁度良い。
塗装台07


さらに、このスタンドの良いところは“手に持てる”という点だ。

持って吹き付ければ下からの塗装も楽にできる。
塗装台08

吹き付けで困るのが「利き手」の問題。

右利きの場合、コッチの隅っこは楽に塗れるが、
塗装台09

反対側の隅っこは塗りづらい。
塗装台10

そこで、スタンドごと倒してしまう。
そうすることで、水平面を塗るのに近い感覚となる。
土台部分も手に持ちやすいので、しっかりと保持できる。
塗装台11

また、4扉車で意外と面倒な側扉上隅も、塗り残しなく吹ける。
車体の裾部分もスタンドに乗せたまま塗れて、そのまま乾燥できるのは嬉しい。
今までは、半乾きで置いてしまったり裾が当たって塗膜を痛めることが多かった。
塗装台12


セリアの同等品もあったらしいが、今は絶版らしい。

近所のやや大型のダイソーで求めたが、店舗によっては品切れの場合もあるので御了承願いたい。
ちなみに、Webで大量注文の依頼をしてみたが「500個からの御承り」だそうな…。

パワーバインド、他のシンナーは使えないか?

いさみやのカラープライマーニッペ パワーバインド(以下、P.B.と略す)には、プライマーと専用シンナーも互換性があった。

ラッカー・アクリル・エナメルの各塗料とシンナーに加え、PB専用のシンナーまで揃えなくてはならない。
エアブラシを用いた吹き付け塗装であるから、いちいち専用シンナーで希釈・洗浄していたのでは手間もかかる。

そこで「他のシンナーは使えないか?」ということを考えてしまうのは、私だけではないだろう。

結論から言うと、残念ながら P.B.には専用シンナーしか使えない!
いや、他のシンナーは、「ダメ。ゼッタイ。」である!



∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵

以下は「使えない!」ことの結果。


まず、P.B.と専用シンナー(=いさみやシンナー)の場合、
◎ 均一に溶解している。
ニッペPB-04


最近の常用品である 「 IMONのシンナー 」の場合、
△ 一応は溶けるが、細かい粉状になる。(エアブラシに残る)
ニッペPB-06


溶解力も強く、乾燥が早い 「 Finisher's Pure thinner 」の場合、
△ 一応は溶けるが、細かい粉状になる。(エアブラシに残る)
ニッペPB-10


道具の洗浄や塗膜剥離用として使っている 「 ニッペ ラッカーうすめ液(赤い缶) 」の場合、
× ほとんど溶けない。(洗浄用にも使えない!)
ニッペPB-09


いわゆるプラ用アクリル塗料ではメジャーな 「 ガイア カラーうすめ液 T-01 」の場合、
× ほとんど溶けない。ダメだこりゃ!
ニッペPB-07


ならば、と 「 タミヤのエナメル溶剤 」の場合、
× 変化なし!!
ニッペPB-08

ちなみに、エタノールやIPAにも溶ける気配はさらさら無かった。



思うに・・・

P.B.と専用シンナーには、“エチルベンゼン”の表示があった。
ニッペPB-01

エチルベンゼンは、トルエンのメチル基炭素が一発長いやつだ。ベンゼン環にメチル基が2個ならキシレン(発音はザイリーン)、どれも芳香族炭化水素である。特にトルエンは溶解性が良い反面、毒性が問題だ。そのため我々一般市民がホームセンターで入手出来るシンナー類はトルエンを含まない。さらに『シンナー』という呼び方も『うすめ液』に代わった。まぁ本職用のシンナーも手に入れようと思えば手に入るワケだが…
芳香族と言えばベンゼン環、ベンゼン環と言えば豊富にあるπ電子(個人的にはπ電子“雲”の方がイメージしやすい)、コイツが肝かも知れない。
トルエンもキシレンも劇物に指定されている。そう言えば、いさみやのシンナーには「医薬用外劇物」の赤文字が書かれていて、IMONのシンナーには書かれていない。

一方、各種うすめ液や100円で買えちゃう除光液は、IPA(イソプロパノール)やMEK(メチルエチルケトン)、アセトン、酢酸ブチルなど、適度な極性を持つ脂肪族炭化水素の化合物が主体だ。(プラ用うすめ液には臭すぎるイソブタノールが入っている、これを除光液に入れたら誰も買わないと思う…)
上記の化合物たちのニオイの違いも大変興味深い。

ニッペ パワーバインドの性能と上塗り

ニッペ パワーバインド(以下、P.B.と略す)と専用シンナーが、いさみやのカラープライマーと互換性があることは判った。

次に、カラープライマーと同程度の性能があるのかを調べた。
すわなち、強力なプライマー効果があるのか、上塗りに影響を与えないかどうか。

※ニッペP.B.の細かな性能や塗装条件については、前回の商品使用説明書よりもカタログの方が判りやすい。


カラープライマーと同じように、専用シンナーで3倍に希釈したものを、洗浄した真鍮板に吹き付けた。
指触乾燥後、120℃で3分間加熱してみた。
ニッペPB-11

結果は上々であった。
爪やドライバーで擦っても、ガムテープを貼っても剥がれない。


次に、上塗りとして日光の小田急ケープアイボリーIMONのプロ用ラッカーシンナーで希釈して吹き付けた。
指触乾燥後、120℃で3分間加熱してみた。
ニッペPB-13

縮れやヒビ割れも生じていない。
爪やガムテープでも剥がれない。
ドライバーで強く擦ったら・・・塗膜が削れた!(黒いスジは下塗りのP.B.(黒)である)


試しに、キサゲで思いっきり塗膜を削ってみた。
ニッペPB-12

真鍮地肌が露出したところはキラッと光るが、ドライバーで擦ったところは光らない。

すなわち下塗りのP.B.(黒)は削れていない。

以上のことから、
1)ニッペ パワーバインド は、いさみやのカラープライマーと互換性があると言える。
2)白から黒まで調色が可能。
3)上塗りよりも強力なので、多少ぶつけても上塗りが剥がれる。上塗りの近似色を使えば傷も目立たない。
4)120℃の焼き付け乾燥にも耐えられる。


(さらにつづく)
プロフィール

むすこたかなし

Author:むすこたかなし
1/80くらいの日本型鉄道模型の工作日記です。
最近は真鍮工作ばかりですが、紙やプラ工作もやります。必須アイテムはミニルーター&フットスイッチです。
2017年8月より以前の記事はfreemlをご覧ください。

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