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 しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
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カプラーに手を焼く
 カプラーにも手こずっていた。

 電車や気動車の編成ではM車を中間に置くことが多い。自然とM車の前方は推進状態、後方は牽引状態となる。進行方向を自由に切り替えられるため、推進・牽引も頻繁に入れ替わってしまう。このように前後どちらでも推進運転となるため、Kadeeのようなガタの大きな自連タイプの連結器は使いづらく、座屈しない形状のカプラーまたはドローバーを使うのが定石となる。

 当初はIMONの密連型カプラー(HO-265)を使う予定でいた。伸縮機構を持ちながらACEカプラーやTNカプラーより小さい。ところが実際に付けてみると、これがスムーズに解放できない。TNのように引っ張れば外れるという訳でもなく、チョッとしたコツが要る。また樹脂製なのでポキッと逝っちゃいそうで怖い。

 既に床板には伸縮カプラーのつもりでネジ孔を開けてある。諦めて昔ながらのカツミ・エンドウのドローバーで済まそうとしたが、伸縮しないため曲線ではギリギリ。
カプラー01

 しかしS字では貫通幌が今にも接触しそうだ。(直線を挟まないS字カーブなど有り得ない。しかし組み立て式レイアウトを甘く見ると必ずトラブルが発生する。そのため過剰とも思えるテストを行っている)
カプラー02

 お試しでIMONのISbカプラーも買ってみた。動きが非常にスムーズで伸縮量もACE以上ある。そしてACEより安い。だが高さ調節とアルミ床板への取付け孔を開け直す必要があるため、今回は採用を見送った。

 結局、伸縮機構と取付けネジ1本という理由で、床下からネジ止め出来る「ACEカプラーII」を使うことにした。

 初代のACEカプラーは首振りもスムーズだったが、ACE-IIではキューキュー鳴って動きも渋くセンターに戻らない。分解して驚いた。スムーズな動きに不可欠な摺動面にパーティングラインがあり、上下には丸い押し出しピンの跡がある。これを一つ一つカッターで削り、二硫化モリブデングリスを塗って組み直した。音も無く滑らかに動くようになった。
カプラー03

 t1プラ板から8×10のスペーサーを作りバカ孔をあけて当初のネジ孔に取り付けた。バカ孔は普通やや太めに開けるのだが、M2ネジに対してΦ2.0ドリルで開けるとプラ板に程良くネジ山が引っかり、逆さまでもカプラー一式がドライバーから落ちない。
カプラー04

 カプラーを付けた外観はこんな感じ。初代ACEより若干コンパクトだ。
カプラー05

 連結面間は10mmとなった。
カプラー06


 という訳で、今回はACEカプラーIIを採用した。

 アルミ板にしっかりネジ止めするため、ネジ頭の大きな0番2種を選び、ネジ孔にはバーリング(burring)という工法を用いた。
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トレーラーの走行性能
 連結器については後日紹介するとして・・・

 電車の編成物の場合、電気機関車の代わりにM車がトレーラーを牽引していると言えよう。編成途中にM車が位置していたら、常に推進と牽引をしていることになる。
 今回は6輌編成でM車が1輌である。そこで他のトレーラーをKATOのユニトラック(R610+直線2本)で走らせてみた。

 まずは1輌だけの場合。


 約1周ちょっと惰行できた。

 M車抜きの5輌ではどうだろうか?


 約1周ほど惰行できたが、ジャージャーうるさい。

 やはりトレーラーの抵抗は少ない方が良い。
台車の絶縁取付け
 めでたくプラス頭のセンターピンが出来たので、台車を床下側からネジ止めする。

 最早ベーカーカプラーの時代ではないが、やはり床板と絶縁させたい。まずはその方法を検討してみた。床板側に雌ネジが必要となる。樹脂などの絶縁材料でM3-M2のネジインサート(またはインサートネジとも)を作れば良い訳だ。(※)

 室内に見せないよう床板の厚さ分(t0.8)だけが理想なのだが・・・。(図左)
 何回かチャレンジしてみたが0.8 mmだけではネジ山が少なく耐久性が無い。またM2の芯が少しでもズレると床板のネジ山に触れて絶縁破壊される。このような問題が解決されないため、諦めて少し室内に飛び出るようにした。(図右)
絶縁インサート00


 このように台車一式を絶縁しながら床下から取り付けられた。中心に飛び出たのがセンターピンのM2ネジ、その周りの太い部分が絶縁材料のインサートである。床板にはM3雌ネジが切ってある。
絶縁インサート11-2

 これをMP方式のM車以外に施した。MPボルスタほど大きくもなく、床の色に合わせて黒い樹脂を使ったので目立たない。樹脂製なので今後は何年もかけて劣化や耐久性を調べる必要がある。

※ ゴム製ブッシュにナットが内包されたウエルナット(well nut)というものもあるそうだ。絶縁よりも防振・シーリングを目的に、バイクのパーツとして使われるらしい。材質がゴムなので劣化する。定期的に点検・交換が必要となるがバイクには必ず車検がある。車検が無いに等しい鉄道模型ではゴムの劣化をよく目にする。
プラス頭のセンターピン(1)
 バインド小ネジに拘ったのは、プラス頭のセンターピンを作りたいからである。

 計画は下図の如くである。M2×8のバインド小ネジに外径2.4-内径2.0のスリーブを嵌めて、段付きネジの代わりにしようという魂胆だ。床板との絶縁方法はまだ検討中なので、今は直接ネジ止めする形だ。
センターピン00

 日光製の台車はボルスタのセンター孔がΦ2.4~2.5と小さい。エンドウやカツミなどはΦ3が使われているので、外径=3 mmの絶縁ブッシュなど様々なパーツが利用できるのだが・・・。日光のボルスタの孔(Φ2.4)をそのままΦ3に拡大しても、そこだけ弱くなって座屈してしまう(重い真鍮車輌の場合、保管しているだけでもボルスタが開いてしまうこともある)。かと言って全ての台車に補強を付けて孔を拡大していたのでは応用が利かない。ここはひとまずΦ2.4のままで進めたい。

 「それならエンドウやカツミのボルスタに替えちゃえば?」と思われるが、軸長が異なるためボルスタの横幅が違うのだ

 また、昔からHO車輌のセンターピンはM2ネジが多い(IMON製の1/87車輌にはM1.4ネジが使われているものもある)。ゆえに樹脂から挽いても強度的に持たないだろう。ここでの絶縁は諦めて金属製のスリーブとした。エコーモデルから真鍮の細密パイプが販売されているのだが、旋削の手習いとしてホームセンターで買った真鍮パイプ材(外径3.0-内径2.0)から挽いてみた(画像無し)。それをミニサーキュラソウで4 mmずつカットした。黒染めしたら何だか薬莢みたいだ。
センターピン01

 スパイクモデルのスプリングを通して早速組み付けてみたがスカスカだ。スプリングがΦ3用と太いのだ。

 ならばと、ボルスタ+α部分だけ外径2.4とした段付きスリーブ(IMONでは“ジャケット”と呼ぶらしい)も作ってみた。今度はパイプ材をL=4に切り出してから1ミリチョットを外径2.4に挽いた。コレットチャックを使ったが短いのでなかなか大変だ。段付きスリーブとスプリングをサッと黒染めしておいた。
センターピン05

 下から、M2×8バインド小ネジ、スリーブ(写真は段付き)、スクリング、ボルスタ、ボルスタスペーサー、これらを床板にネジ止めする。
センターピン06

 左から、センターピンボルスタセット(KSモデル)、バインド小ネジ+スリーブ(ストレート)、バインド小ネジ+スリーブ(段付き)。
 センターピン07

 やはりスプリングがΦ3用なので何となく締まりがない。使うとしたら段付きスリーブの方だろう…。

( orz... 気は重いが、つづく)
OER2600 ボルスタアンカー(5)
 台車枠と別パーツのボルスタアンカーは、一体表現されている枕バネ(空気バネ)裏側がどうしても厚くなっている。

 これを止める最適な孔の位置はココであろう。平たくて丁度ネジ頭も隠せる。
OER26ボルスタアンカー02

 2600形のボルスタアンカーは前後の台車とも同じ向きだ。すなわち4か所すべて同じパーツが使える。当然台車中心に対して点対称となり、台車中心から6 mmのところでネジ止めとなる。
11ボルスタアンカースペーサー07

 ボルスタアンカーが前後対称の車輌も数多くある。(例:キハ181京急、京成、つくばエクスプレス、阪急、京阪、などなど) 製造年代によるのだろうか? 同じ小田急でも1000形ワイドドア車が前後対称なのはナゼ??

 下写真は床板にネジ孔の位置を現物合わせでマーキングしているところ。上の床板止めネジ孔は移動してある。23ボルスタアンカースペーサー09

 元の位置(ピンク色)には丁度ボルスタアンカー用のネジが来てしまう。
 「では逆方向(台車中心側、黄色)に移せば良かったのでは?」
 ・・・そこにはアングルが無いのだ。orz...

 「床板取付ネジなど無視して、もっと短いスペーサーでも良いのでは?」という声も聞こえそうだが、筆者的には挟むべきスペーサーがボルスタアンカーより短いと、どうしても落ち着かない。

 さて、鉄道車輌の前位後位や四隅(1位~4位)は「位置称呼」と呼ばれる。どちらを前位(1位・2位)にするかは、運転室や優等室・荷物室、便所、料理室、制御回路の引通しを左側とする、などなどの優先順位で決められている。しかし模型車輌の製作段階において実物通りに決めていたのでは訳が分からなくなる。せいぜいレタリングに使う程度だ。
 筆者は四隅の付番ルールを勝手に決めている。勝手と言っても高校1年の数Iで学習した内容を未だに利用しているにすぎない。車輌や編成の方向(今回は「→新宿向き」とした)を決めたら、第1象限から第4象限までが勝手に決まる。この付番方法は生活でも職場でも使っている。おそらく一生忘れないだろう。
OER26ボルスタアンカー04

 黒染めした床板はトビカのトップガードで落ち着かせた(左右で明るさが違うのは照明の関係)。ボルスタアンカーの裏をトップガードで、表を台車と同じホルツのプラサフでグレーに塗装した。床板も塗装してしまうので、黒染め前に号車や車番、ボルスタアンカーの位置番号を刻印しておいた。
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