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 しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
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カシュー塗料
 筆者は和楽器の篠笛を吹いたり塗り替えたりもする。今風に言えば「カスタム塗装」である。

 和楽器の塗装には古来よりウルシ(漆)が用いられてきた。天然のウルシは乾燥に時間がかかり希少で高価、かぶれる事も多いため現代ではその多くがカシュー塗料という合成漆(ウルシ風塗料とも)に替わっている。ホームセンターなどの塗料コーナーで一度は目にしたことがあると思う、あの小さくて黄色い缶である。
カシュー塗料01

 カシュー塗料の細かな説明は省くが、いわゆるエナメル塗料の一種である。カシューナッツの殻から採取される樹脂成分が重合反応によって塗膜を形成する、樹脂成分が化学反応で固化するため強靭かつ柔軟な塗膜となる。着色できるため様々な色を出せる点が、天然ウルシとの大きな違いである。下写真はガラスの空き瓶で薄めた時の残りが固化したもの。ドライバーでガリガリ削ってもなかなか剥がれないほどの密着性である。
カシュー塗料02


 手元にエッチングで失敗したプレートがある。彫りが浅かったため塗装して文字を磨きだすことが出来ない。しかしオキシドールでエッチングされたところは美しい梨地だ。これを生かすためカシュー塗料のクリヤー(厳密には最上段写真のようにカシュー樹脂自体の褐色を帯びている)を塗装してみた。カシュー塗料を専用の薄め液で2倍に希釈して、口径0.5のエアブラシで吹き付けた。
 湘南プレート14

 カシュー塗料は乾燥が非常に遅いので、多少ボツボツ気味でもしばらくするとキレイに均れてくる。通常は粘性のある塗料原液を腰のある刷毛やヘラで塗る。筆跡は5分くらいで無くなる。その頃には表面が乾いて埃も付かないが、指触乾燥までは一晩かかる。

 天然のウルシが酵素の働きで乾燥(固化)するのに対して、カシュー塗料は空気酸化により樹脂が重合反応を起こして塗膜が形成される。この反応を促進させるため、吹付け塗装後5分くらい待ってから80℃に設定したオーブンで5分間加熱した。
湘南プレート15

 梨地の地肌に光沢文字が美しく仕上がった。

 カシュー塗料で車輌を塗るという人もいると聞いたことがある。どうしても厚塗りになってしまう印象だ。そして完全に乾いてしまえばラッカーシンナーにも溶けないので、塗装のやり直しで剥離するのは困難である。
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エアブラシ塗装の圧力低下について
エアブラシ塗装を始めようとしている方から、道具について質問があった。

筆者が使っているのは、
 コンプレッサ…クレオスのL5(定格=0.1 MPa)
 エアタンク…アネスト岩田のチビタン(2 L)
 水抜きレギュレータ…WAVEのHGエアレギュレーター2
 エアブラシ…クレオスの「プロコンBOY ダブルアクション 口径0.3 mm PS-264A」
である。※ エアブラシは他にも口径0.5や大きい塗料カップなどもある。

アネスト岩田のチビタンについて、AmazonのカスタマーQ&Aで以下のような回答を目にしたそうだ。(※ 筆者も確認したのでリンクを張った)
> このタンクは入力部に逆流防止弁が付いていて、逆流防止弁の部分で約0.1MPa圧力が下がってしまいます。
> クレオスのL5は最高圧力 0.12MPaなので、繋いでも0.02MPa前後しかタンク内の圧力が上がらないと思います
> 繋ぐことは出来ますがエアブラシで塗装などは出来ないと思います

語尾が「~と思います」である。回答者は単なる引き算で「0.02 MPaだから使えない」と書き込んでいるようだ。

筆者は実際に塗装出来ているのだ。そこで実際に電源を入れて確認してみた。
充分に圧が上がった頃合いで圧力計を確認すると、


しっかり0.1 MPa溜まっている。
そこで塗装中を再現するため、10秒間ほどエアブラシを吹いてみたところ0.07 MPaくらいまで落ちた。
※ 10秒間吹き続けるって、短いようで結構長い!
L5_tank2L(02).jpg

実際の塗装では何十秒間も吹きっ放しという訳ではないので圧力は回復する。HOサイズで長時間吹付けるとしたら20 m級車輌の側面を一気に塗る仕上げ塗装くらいである。口径0.5 mmのエアブラシで大面積を塗るとかウレタン塗料を使うのであれば、もう少し定格圧力の高いコンプレッサが必要になる。しかしジャブジャブに薄めたプラ塗料やラッカー塗料・エナメル塗料を口径0.3 mmでチーチー吹き付けるのであれば、L5+チビタンでも問題はない。

自身がやってもいないことを「~と思います」などと回答するのは良くない。それを見た購入者が「なんだ、使えないのか…」と誤った判断をする可能性がある。
ダメダメな烏口
Amazonで格安の烏口を見つけた。1本300円ちょっと。

簡単な構造だから穂先を削って使おうかな、などと思って買ってみたが・・・
1週間経っても届かない。10日目にようやく届いた。

中国からの国際郵便、嫌な予感しかしない。

開けてみたら、なるほど、何じゃこりゃ?である。間違いなく中国製だ。
ダメな烏口01

メーカーは無錫市だそうな。
(緒方大作の『無錫旅情』を思い出した。)

サビがひどいし、何より分厚すぎて柔軟性のかけらもない。先端も薄くない。
ダメな烏口03

ネジを外してみたが、ワッシャーなど無かった。
ダメな烏口02

評価では「ネジが回っちゃう」という苦情があった。四角くないから回るはずだ。

もう一回サイトを見たら、既に「在庫無し」だった。Amazonって何でもアリなのか?

どこから送られて来るか判らない、本当に届くかハラハラする。

AliExpressと大して変わらん。
コンパス形の烏口
この期に及んで、まだ烏口を買っている筆者。

コンパス形の烏口を落札してみた。

様々な形状の烏口が存在するが、ふた昔くらい前の製図セットに入っているようなシンプルな物。これでも定価=3650円もしたそうだ。落札価格は2本で1000円、競争相手は皆無。

烏口 (1)

ネジ部分が緑色に見える。
烏口 (2)

古い物だから緑青でも生えたかと思ったら・・・。

樹脂製のワッシャーが付いているではないか!
烏口 (3)

ちょっとした感動だった。
ドローイングペン(ミリペン)
ほぼ、「スミ入れペン」と同じ内容だが、ガンダムマーカー(油性)だけが消えずに残ったというお話。

5種類のドローイングペン(漫画の世界ではミリペンと言うらしい)を小田急アイボリーの上に描いてみた。
OER塗装手順62

上から、
コピック マルチライナー(0.03 ブラック)
● デリーター ネオピコ ライン2(今はネオピコ ライン3らしい)
クレオス ガンダムマーカー スミいれ(極細 ブラック 0.04)
東京スライダ ファイン・グラフィック(SLG-003 黒)
呉竹ジグ MANGAKA(003ブラック)

油性のガンダムマーカー以外、水性(乾くと耐水)。
OER塗装手順63

個人的には細さと定着具合からデリーターがお気に入り。

描いてから5分後に指で擦るとガンダムマーカー以外は消えた。
OER塗装手順64

水性なので当然と言えば当然なのだが・・・。

これらも、よ~く乾燥させた後にクリヤーコートを少しずつ吹けば落ちなくなる。
※一度に吹くと滲むので要注意。

ちなみに油性のガンダムマーカーもエタノール(無ければ消毒用エタノール)でサッと消せる。
OER塗装手順65

ゴシゴシするとプラ塗料も落ちちゃうョ。

これらドローイングペンやマーカー類、筆、烏口などを使い分けると、Hゴムやスミ入れが楽になる。
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