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 しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
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大きなプレートのエッチング
クラブのレイアウトに貼り付けるプレートを、F式エッチングで作っていた。

ちょっとしたナンバー類ならチャチャッと出来るが、大物だったのでアレコレ試してみた。


まず、今、F式でエッチングしたいと思っても、フジフイルムの通称「ぶどう」が入手できない。それに代わる用紙を探したが、以下の条件が求められる。

 ・キメが細かいこと。…転写するトナー(グランドに相当)がかすれない。
 ・薄手なこと。…アイロン(またはラミネーター)の熱が伝わりやすい。
 ・安価なこと。…原稿の印刷で失敗しても心が折れない。
 ・安定して入手できること。…無くなったらパッと買いに行ける。

いくつか試した中で、コチラの記事を参考に、ダイソーの光沢紙(薄手)を使ってみた。
10枚=108円のクセに、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

湘南プレート00


原稿の作成は以下の手順で行った。
1)PCのお絵かきソフトで鏡像の元データを作った。
  ↓
2)ファイン紙に白黒印刷して原稿とした。
  ↓
3)コピー機で倍率を調節して光沢紙に印刷した。


真鍮板をクレンザーで十分に洗浄した後、トナーを転写した。
私は、熱々のアイロンを使っている。エッチングのグランドにトナーを使う点において、家庭用ラミネーターでは失敗するためだ。

トナーの融点は意外と高く、150℃前後とみておいた方が良い。主なトナーの樹脂成分がアクリル(融点=約160℃)であるためだ。例=https://www.epson.jp/products/msds/pdf/LPB4T10.pdf
ラミネーターの温度は汎用品で120℃前後と結構低い。温度調節式なら170-180℃という物もあるがサイズが大きすぎる。また、どれだけ圧力が掛かっているのか不明だ。

湘南プレート01
(写真の原稿は、光沢紙の裏に印刷してしまった失敗面が見えているが、実際には表(=光沢面)に印刷したトナーを真鍮板に転写している)

転写時の台紙に白紙を使うこと、クッキングシートで挟むことがコツだ。
 ・チラシ類の印刷物を使うと、加熱と加圧で真鍮板の裏側に絵柄が付いてしまう。
 ・クッキングシートは表面にシリコーンが塗布されており、トナーも付かず、250℃まで耐えられ、アイロンの滑りも良い。


トナーが転写されたら、真鍮板から台紙を洗い流した。

“垢すり”のごとく指の腹でゴシゴシ擦ると水を含んだ台紙がボロボロ落ちる。

湘南プレート03

トナーと真鍮板を信じてしっかり落とした。トナーが転写されていれば、指で擦ったくらいでは剥がれない。多少欠けた程度ならば、油性のマジックペンで修正できる。修正も不可能なくらい転写できなかったら、シンナーでトナーを拭き取りクレンザーで真鍮板を洗浄してからやり直す。そして失敗の原因を考える。
 ・真鍮板の洗浄は十分だったか?
 ・トナーの濃度が薄かったか?
 ・アイロンの温度や圧力が不足していたか?


台紙を除去したら、裏面や周囲をマスキングした。

湘南プレート02

セロハンテープはメーカーによって熱に弱いので要注意。今回の裏面は汚くても構わないので少々雑にマスキングしたが、隙間からエッチング液が染み込むとそこだけ腐食されてしまう。マジックや塗料で塗りつぶしても良い。



塩化第二鉄(100mL)にクエン酸(10~30g)を混ぜて、湯浴で45~50℃位に加温しながら30分間、真鍮板を浸した。

湘南プレート04

調子に乗って湯浴を高温にすると、刺激臭のある塩化水素が発生して咳き込むので要注意!!
湯浴は御一人様用のホットプレートに水を張ったもの。プラの容器が融けないよう竹串を敷いた。

黒色の沈殿物に阻害されないよう、洗濯物用のギザギザ付き樹脂製ピンチで上下逆向きに浸し、時々揺すりながら腐食具合を確認した。


30分後に引き上げて、炭酸水素ナトリウム(=掃除用の重曹)でクエンチして洗浄後、シンナーでトナーを拭き取った。

湘南プレート05


今回は腐食部分がキレイな梨地に出来た。
条件によっては赤く変色することもあるが、塗装してしまうなら問題は無い。


ダイソーの光沢紙を使うことで、文字の縁がキレイに仕上がった。
今までの「ぶどう」等のマット紙では紙の繊維が残ってしまい、文字の縁が滲んだようになってしまう。
この点でもダイソーの光沢紙が優れていた。


※銅を含んだエッチング廃液は、カップ麺の容器に移し替えて重曹で中和(発泡に注意!)してから、家庭用コンクリートで固化して不燃ゴミで処分した。

※エッチング液の消費量が多かったので、使用済み液の再生をアレコレと試みたが、現状では満足な結果が得られていない。画材店でも500mL=400~500円程度だ。エッチングの仕上がりと再生の労力を考えると新品を使った方が良い。
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