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 しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
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ダイソーの「カタログ・メニュースタンド(大)」が使える話
手持ち塗装だと、知らない間に触れてしまったり、角度によっては塗りづらい箇所もある。
特に20m級の箱物は道中が長いので車輌を置ける台があれば楽だが、キチンと保持できていないと転がりやすい。プロの塗装屋は金網の上で塗るらしいが、自分にはその習慣が無い。

そのような経験から、塗装台を自作してみたり適当なブックエンドやらをアレコレ探し求めてはいるが、“持っても置いても塗りづらい場所”というのが存在する。

「手に持つ柔軟さと、台に置く安定感」
これらを何とか両立出来ないものかと思案していたところ、意外な商品が役に立った。

ダイソーの「カタログ・メニュースタンド(大)」である。
塗装台01

素材はスチロール樹脂。
塗装台02

実際のサイズはこのくらい。
塗装台03

これと、ダイソーの「回転テーブル」の組み合わせで今は落ち着いている。

真鍮車体を乗せてもグラつかない。
塗装台04

適度な弾力性があり、幅=25-40mmがHOには絶妙なサイズである。
塗装台05

もちろん、使う時はこんな感じとなる。
塗装台06

高さ=140が正面の吹き付けにも丁度良い。
塗装台07


さらに、このスタンドの良いところは“手に持てる”という点だ。

持って吹き付ければ下からの塗装も楽にできる。
塗装台08

吹き付けで困るのが「利き手」の問題。

右利きの場合、コッチの隅っこは楽に塗れるが、
塗装台09

反対側の隅っこは塗りづらい。
塗装台10

そこで、スタンドごと倒してしまう。
そうすることで、水平面を塗るのに近い感覚となる。
土台部分も手に持ちやすいので、しっかりと保持できる。
塗装台11

また、4扉車で意外と面倒な側扉上隅も、塗り残しなく吹ける。
車体の裾部分もスタンドに乗せたまま塗れて、そのまま乾燥できるのは嬉しい。
今までは、半乾きで置いてしまったり裾が当たって塗膜を痛めることが多かった。
塗装台12


セリアの同等品もあったらしいが、今は絶版らしい。

近所のやや大型のダイソーで求めたが、店舗によっては品切れの場合もあるので御了承願いたい。
ちなみに、Webで大量注文の依頼をしてみたが「500個からの御承り」だそうな…。
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パワーバインド、他のシンナーは使えないか?
いさみやのカラープライマーニッペ パワーバインド(以下、P.B.と略す)には、プライマーと専用シンナーも互換性があった。

ラッカー・アクリル・エナメルの各塗料とシンナーに加え、PB専用のシンナーまで揃えなくてはならない。
エアブラシを用いた吹き付け塗装であるから、いちいち専用シンナーで希釈・洗浄していたのでは手間もかかる。

そこで「他のシンナーは使えないか?」ということを考えてしまうのは、私だけではないだろう。

結論から言うと、残念ながら P.B.には専用シンナーしか使えない!
いや、他のシンナーは、「ダメ。ゼッタイ。」である!



∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵

以下は「使えない!」ことの結果。


まず、P.B.と専用シンナー(=いさみやシンナー)の場合、
◎ 均一に溶解している。
ニッペPB-04


最近の常用品である 「 IMONのシンナー 」の場合、
△ 一応は溶けるが、細かい粉状になる。(エアブラシに残る)
ニッペPB-06


溶解力も強く、乾燥が早い 「 Finisher's Pure thinner 」の場合、
△ 一応は溶けるが、細かい粉状になる。(エアブラシに残る)
ニッペPB-10


道具の洗浄や塗膜剥離用として使っている 「 ニッペ ラッカーうすめ液(赤い缶) 」の場合、
× ほとんど溶けない。(洗浄用にも使えない!)
ニッペPB-09


いわゆるプラ用アクリル塗料ではメジャーな 「 ガイア カラーうすめ液 T-01 」の場合、
× ほとんど溶けない。ダメだこりゃ!
ニッペPB-07


ならば、と 「 タミヤのエナメル溶剤 」の場合、
× 変化なし!!
ニッペPB-08

ちなみに、エタノールやIPAにも溶ける気配はさらさら無かった。



思うに・・・

P.B.と専用シンナーには、“エチルベンゼン”の表示があった。
ニッペPB-01

エチルベンゼンは、トルエンのメチル基炭素が一発長いやつだ。ベンゼン環にメチル基が2個ならキシレン(発音はザイリーン)、どれも芳香族炭化水素である。特にトルエンは溶解性が良い反面、毒性が問題だ。そのため我々一般市民がホームセンターで入手出来るシンナー類はトルエンを含まない。さらに『シンナー』という呼び方も『うすめ液』に代わった。まぁ本職用のシンナーも手に入れようと思えば手に入るワケだが…
芳香族と言えばベンゼン環、ベンゼン環と言えば豊富にあるπ電子(個人的にはπ電子“雲”の方がイメージしやすい)、コイツが肝かも知れない。
トルエンもキシレンも劇物に指定されている。そう言えば、いさみやのシンナーには「医薬用外劇物」の赤文字が書かれていて、IMONのシンナーには書かれていない。

一方、各種うすめ液や100円で買えちゃう除光液は、IPA(イソプロパノール)やMEK(メチルエチルケトン)、アセトン、酢酸ブチルなど、適度な極性を持つ脂肪族炭化水素の化合物が主体だ。(プラ用うすめ液には臭すぎるイソブタノールが入っている、これを除光液に入れたら誰も買わないと思う…)
上記の化合物たちのニオイの違いも大変興味深い。
ニッペ パワーバインドの性能と上塗り
ニッペ パワーバインド(以下、P.B.と略す)と専用シンナーが、いさみやのカラープライマーと互換性があることは判った。

次に、カラープライマーと同程度の性能があるのかを調べた。
すわなち、強力なプライマー効果があるのか、上塗りに影響を与えないかどうか。

※ニッペP.B.の細かな性能や塗装条件については、前回の商品使用説明書よりもカタログの方が判りやすい。


カラープライマーと同じように、専用シンナーで3倍に希釈したものを、洗浄した真鍮板に吹き付けた。
指触乾燥後、120℃で3分間加熱してみた。
ニッペPB-11

結果は上々であった。
爪やドライバーで擦っても、ガムテープを貼っても剥がれない。


次に、上塗りとして日光の小田急ケープアイボリーIMONのプロ用ラッカーシンナーで希釈して吹き付けた。
指触乾燥後、120℃で3分間加熱してみた。
ニッペPB-13

縮れやヒビ割れも生じていない。
爪やガムテープでも剥がれない。
ドライバーで強く擦ったら・・・塗膜が削れた!(黒いスジは下塗りのP.B.(黒)である)


試しに、キサゲで思いっきり塗膜を削ってみた。
ニッペPB-12

真鍮地肌が露出したところはキラッと光るが、ドライバーで擦ったところは光らない。

すなわち下塗りのP.B.(黒)は削れていない。

以上のことから、
1)ニッペ パワーバインド は、いさみやのカラープライマーと互換性があると言える。
2)白から黒まで調色が可能。
3)上塗りよりも強力なので、多少ぶつけても上塗りが剥がれる。上塗りの近似色を使えば傷も目立たない。
4)120℃の焼き付け乾燥にも耐えられる。


(さらにつづく)
カラープライマー と ニッペ パワーバインド
先回までの検証で、いさみやのカラープライマーが非常に強力であることが分かった。
ただ、ミッチャクロンなどの市販品に比べて入手性と価格面が劣る。


とある掲示板で、「いさみやのカラープライマーは、ニッペ パワーバインドと同じである...」との情報があった。
果たして同一であるかを検証するため、ニッペ パワーバインド(以下、P.B.と略す)と専用シンナーを買ってみた。

ニッペ P.B.は、カラープライマーと同じく白・灰・黒がある。今後よく使うものとして床下や蒸機・貨車用に黒を買ってみた。
シンナーは乾燥の速さによって、スーパークイック・クイック・スタンダード・スロー・スーパースローの5段階あったが、とりあえずスタンダードを買ってみた。

 ・ ニッペ P.B. (黒)、4kg=8,290円
 ・ ニッペ P.B.用スタンダードシンナー、4L=4,590円
ニッペPB-01

ニッペ P.B.と専用シンナーとも、いさみやのそれと同じ臭いだ。


そこで、両社のプライマーとシンナーを“血球と血清”に見立てて、クロスマッチングテストをしてみた。

すなわち、
 A) ニッペ P.B.(黒)+いさみやシンナー
 B) カラープライマー(灰)+ニッペ P.B.用シンナー
という組み合わせで不適合にならないかを検証してみた。
ニッペPB-02

 A) ニッペ P.B.(黒)+いさみやシンナー
 きれいにに溶解している。
ニッペPB-04

 B) いさみやカラープライマー(灰)+ニッペ P.B.用シンナー
 これもきれいに溶解している。
ニッペPB-03

最後に、上記のA)・B)両者を混ぜ合わせてみた。
これもきれいに混ざり合って濃い灰色のプライマーが出来た。
ニッペPB-05


<箸休め>
模型用の塗料・溶剤などは、成分や取り扱い方法が明記されていないものが多い。
日本ペイントのニッペ パワーバインドのページを見れば商品の情報などが判る。工業製品において製品情報は不可欠だ。
特に塗料や溶剤は、危険性や有害性を伴う化学物質である。そのような製品には安全データシート(SDS)が存在する。

ニッペ パワーバインドの場合、製品説明書がある。
それによると・・・
・成分はエポキシ樹脂系であり、エナメル塗料に分類される。エナメル塗料は溶剤が揮発した後、樹脂成分が化学変化を起こして強靭な塗膜になるものだ。(アクリル塗料は溶剤が揮発して樹脂成分が残っただけの“焼き海苔”のような状態なので、すぐに溶剤で再溶解できる)
・季節ごとの最適なシンナーと希釈割合も書かれている。3倍希釈(希釈率=33%に相当)は大方合っていたようだ。
・塗装上の注意に「上塗りにラッカーは避けてください」とあった。実際には模型用ラッカー塗料で上塗りしても問題なかった。模型用と工業用とではラッカー塗料が違うのか?
※興味を引かれたのは「焼付け乾燥上限=170℃×20分」という記載だ。適度な加熱が良い結果をもたらすようだ。


(つづく)
カラープライマーへのラッカーの上塗り
いさみやのカラープライマーで良好な結果が得られた。

上塗りにラッカー塗料を使うわけだが、食付きやシワ・ヒビ割れの有無などの相性を確認してみた。

日光の小田急ケープアイボリーを、IMONのプロ用ラッカーシンナーで希釈して吹き付けてみた。

いさみやプライマー03


指触乾燥後、やはり120℃で3分間、加熱してみた。

いさみやプライマー04

・プライマー同様、爪で引っ掻いても全く傷がつかない。
・ドライバーで強く擦ってみたが(右部分)、擦られた跡は判るが、真鍮地肌が見えていない。
・ガムテープを貼ったり剥がしたりしてみた(左部分)、ベロッと塗膜が剥がれることもなかった。

いさみやのカラープライマー、実に調子が良い!

※塗り直しを想定して、試しにシンナー風呂に漬けてみたところ、プライマーがビクともしないほど落とせなかった。
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