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 しょうなんでんしゃ のブログ
 1/80くらいの鉄道模型の工作
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OER2600 塗装(5)
帯をマスキングして、日光のケープアイボリーを吹く。

通常は幅30cm(1/80で3.75mm)だが、今回は少し細めの2.2mm、高さも車体裾から3.5mmとした。
乗務員ドア後ろの戸袋窓あたりで1/4円を描き、正面の高さは6.8mmとした。

OER26塗装11

1/4円を一発で決めようとすると失敗するので、内周と外周で分けると気持ち的にも楽にできた。
側ドアの段差部分はそのままグイグイ押しつけても浮き上がって吹き込みが発生する。面倒でも良く切れるカッターナイフで切り込みを入れて、上から小さなテープをもう一枚貼る必要がある。僅かに狭い方が後々キレイに仕上がる(写真の左側は帯に対して幅広なので、アウト!) 4扉車はコレが面倒だ。


まずは滲み防止として、帯の青をマスキングラインに薄く吹いておいた。

いよいよアイボリーだが、初めはマスキングラインを薄く薄くフワッと塗り始め、側ドアの段差部分をチーチー吹き付けて、最後に全体をシューシュー塗り広げた。
OER26塗装14

筆者は艶の調節をクリヤーコートで行うので、ここで無理にテカテカにはしない。吹き付けの諸条件で艶の具合が違っていても、塗れていれば十分だ。

エアブラシによるラッカー塗料の吹き付けは乾きが早いので、吹き終わる頃には指触乾燥状態となる。マスキングテープはすぐに剥がしたほうが失敗は少ない。ラッカー系の硬い塗膜を硬化乾燥させてしまうと、マスキングの周囲がギザギザになったり、最悪ペリッと剥がる恐れがある。

OER26塗装15

キレイに塗れているように見えるが・・・さて如何に?

<箸休め>
塗装済み完成品を手にして、塗り分け段差が結構ある時はガッカリだ。塗装で艶を出そうと厚塗りになるからだが、段差処理やクリヤーコートまでしていたら、さらに金額が上がってしまう。その昔は「生地完成ボディー」という販売形態もあったが、今ではバラキットか塗装済み完成品のどちらかだ。さらに最近はプラ製品のタンポ印刷に慣れてしまい、塗り分け処理の塩梅が継承されないのでは、という心配は「杞憂」だと良いが・・・。
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マッハ塗料の溶解性
マッハの塗料はニトロセルロース(硝化綿)含有のラッカー塗料であり、塗膜の丈夫さからブラス製の塗装によく用いられている。

専用の溶剤も発売されているようだが、IMONでも取扱いがなく、割高なので他に代替品は無いか検討してみた。


<手順>
新品のマッハ (98)ロイヤルブルーから、爪楊枝でモロゾフのプリンの空き瓶に取り、各種シンナーを数滴加えた。

1)ニッペ ラッカーうすめ液(赤缶)
 近所のホームセンターでコレとペイントうすめ液(青缶)しか取り扱いが無いため、ウチの標準的なラッカーシンナーとなった。
マッハ塗料01
 ・・・溶けねぇじゃん。
 エアブラシで塗装した後、コレで掃除したら一発で不具合になる。日光のラッカー塗料やクレオス等のプラ塗料は良く溶けるんだけど。


2)IMON プロ用ラッカーシンナー
 乾燥時間を早くしたい時はコレを使っている。各種塗料の希釈に使えると謳ってはいるが、さて。
マッハ塗料02
 溶けたように見えるが・・・
マッハ塗料03
 細かな粒子状となり、完全には溶けない。


3)カラープライマー(=ニッペ パワーバインド)用シンナー
 4L缶を買ったので気兼ねなく使っている。
マッハ塗料04
 パワーバインド(エポキシ樹脂エナメル塗料)を溶かすので、期待したのだが・・・
マッハ塗料05
 IMONシンナーとほぼ同じ結果だ。
 頑張れば掃除にも使えそうだが、何となく気分が晴れない。


さて、これより強いラッカーシンナーの手持ちが無いので、一般に入手可能な有機溶媒を使ってみた。

4)テトラヒドロフラン( tetrahydrofuran、THF )
 有機合成では超お馴染みのTHFである。もちろん安定剤入りの筈なので、爆発の危険性は無いが引火しやすい。
マッハ塗料06
 流石です、滴下した途端に溶けだした。
マッハ塗料07
 気持ちイイくらい溶けやがる。
 強いだけあって下地を侵すので、重ね塗りはしない方が良い。パッキン類を侵す可能性が大なので、エアブラシの掃除も最後の1回程度にすべきか。


やはり、マッハの専用シンナーを入手しないとダメらしい。

という訳で、日光の塗料の方が使いやすくて割安だと思う。


<箸休め>
ニトロセルロース塗料の歴史が勉強になった。我々モデラーが塗料を「エナメル」「ラッカー」「アクリル」「水性」などと呼び下記のように分類しているが、本当にそれで良いのか?

・エナメル=日本ではほぼタミヤのエナメル塗料(=アルキッド変性アクリル樹脂塗料)

・ラッカー=マッハや日光の塗料(=ニトロセルロース系アクリル樹脂塗料、またはアクリル樹脂塗料)
(※プラ塗料までをラッカーに含める場合もある)

・アクリル=クレオスやGM、ガイアなど、いわゆるプラ塗料(=油性アクリル樹脂塗料)

・水性=クレオスは水性ホビーカラー、タミヤは水性アクリル(水性アクリル樹脂塗料)


言葉の意味では、

・エナメル=不透明の色付き塗料全般のこと。(透明塗料はニス・ワニスなどと呼ばれる)

・ラッカー=溶剤揮発型の塗料のことだが、漆塗りも「lacquered」!

・アクリル=樹脂成分の名前に過ぎない。

・水性=「水に溶ける」意味だが、筆を洗える程度と考た方が良い。乾くと耐水性になる。



さらに、塗料や塗膜の性質で考えるならば、

・エナメル=溶剤が揮発したあと、残った樹脂が酸素と反応して、樹脂どうしが化学結合することで強い塗膜になる。塗膜自体が一つの高分子状態なので、溶剤での再溶解は出来ないと考えた方が良い。

・ラッカー=顔料(色の元)と樹脂(塗膜の元)をシンナー(溶媒)に混ぜたもの。溶媒が揮発することで樹脂が乾くが、焼き海苔のような状態なので、溶剤で再溶解できる。

・アクリル=塗膜の元の成分のこと。ホビー用の塗料は大体がアクリル樹脂だ。他にはエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などがある。

・水性=筆者はタミヤの水性アクリルをウェザリングやスミ入れに使うことが多い。エタノールに溶けるので、多少の拭き取りは可能だ。水性ホビーカラーを水で薄めたら、いつまで経っても乾かずにベタベタのままで困ったことがあるのは昔話。

OER2600 塗装(4)
カラープライマー(灰)が乾燥(固化)してから、先に帯の色(マッハ 98 ロイヤルブルー)を吹いた。

ちなみに、このマッハの塗料、ニッペのラッカーうすめ液(赤缶)では溶けなかった。IMONのプロ用ラッカーシンナーで何とか溶けたが、マッハの溶剤でなければキレイに溶けないのか?( 71 マッハカラー溶剤 250ml缶入 ¥820もするし、第一どこで売ってるんだ・・・)
マッハにしろIMONにしろ、化学物質なのに安全データシート(SDS)が入手できないなんて、あり得ん!!


さて、この上に塗る日光のケープアイボリーが色ムラにならないう、側面を全体的に塗った。塗料の吹き付け量とエアーを絞って側扉の段差部分から塗り始めたが、こういう所は缶スプレーでは真似出来ない。

OER26塗装08

そして加熱乾燥、半田が溶けないよう慎重に80℃、ヒーターが赤熱したらタイマーを切って余熱で乾燥させた。

OER26塗装09

エアコンを入れているとはいえ、梅雨時で湿度が60%以上ある。クレオスのMr.エアーレギュレーターの内面がみるみる水滴で覆われた。ドレイン&ダストキャッチャーⅡを付けているとはいえ、水滴が出てきそうだったので今はWAVEのHGエアレギュレーター2を使っている。

OER26塗装10

次のマスキング作業までオーブン内で保管するとホコリも付かない。
もちろん、万一に備えてコンセントは抜いておく。
OER2600 塗装(3)
再掲で恐縮だが、ここら辺からダイソーの「カタログ・メニュースタンド(大)」を使い始めた。

塗装台04

缶スプレーやエアブラシは、縦に動かしづらい。
厄介な側扉の段差も、このように横移動で塗装できる。
塗装台11

全体にカラープライマー(灰)を吹いて、オーブンで加熱乾燥(固化)させた。庫内が広いので、20m車×6輌も難なく入ってしまう。次の塗装の段取りが付くまで、この状態で保管できるのも助かる。
OER26塗装05

使っているオーブンは、タイガーのKAM-G130という製品だ。

OER26塗装06

温度調節機能で選んだが、ハンダも溶けるとは...orz
OER26塗装07
OER2600 塗装(2)
下塗り兼用のカラープライマーは、「焼付け塗装で強い塗膜になった」という実験結果がある。

今回もカラープライマーを吹き付けた後、120℃で3分間、加熱してみた。

・・・直火はアカン!!

OER26塗装02

120℃ならハンダも溶けないと思ったら、一部ハンダが溶けてしまった。考えられるのは、ヒーターからの輻射熱だ。もちろん温度センサーが焼き網(=本来食材を置く位置)とは別なので、庫内の温度が183℃以上になった可能性もある。いや、183℃以上にならないとハンダは溶けないので、車体の温度が確実にそれ以上になったというわけだ。

それ以降、加熱温度を80℃(車体はそれ以上に加熱される)に下げて、ヒーターが赤熱したらすぐに切って余熱で温めることとした。半田付けが無い床板のみとか、真鍮だけの塗装なら150℃でも何度でもOKなのだが・・・。

趣味で使う程度の物はなかなか無い。温風ヒーターなら温度管理がキチンとできるだろうが、話題のコンベクションオーブンもヒーターが露出している。
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